(つづき)
最先端のソフトウエアの製造技術は、プログラミングはもちろん、ウォーターフォールとかアジャイルといったチーム開発の社会性までをもテリトリーとした生産技術方法論等があり、
高品質な製品を低コストで、さらには長期にわたって継続可能なものとし、ひいては携わる技術者の幸福までもを意識したものに発展しています。
しかし、これはどこか遠くの国の絵空事に思えてなりません。
フリーのエンジニアになって30年目ですが、大半は在宅にて請負で行ってきました。それでも、ソフトウエアメーカさんからの請負の場合、在宅とはいえチームの一員となって作業をすることもありましたし、最近ではセキュリティを理由に(多くは建前)仕事の持ち帰り自体を禁止するところも多く、通勤地獄という1日の体力の大半を奪われる非効率性を無視ししてまで通勤させられることでむしろ見えてくる現実もありました。
最先端の製造技術を実践しているところと比べたら、そんな現場はまるで中世のよう。酷いところはせいぜい縄文時代かな? という印象です。
もしあなたが中学生になって幼稚園のお遊戯を真面目にやらされたらどんな気持ちになりますか。
方程式を知っているのに、鶴亀算を使って解けと言われたらどう思いますか。
しかし、これはまだいい方です。
プロの競輪選手が、危険だからと補助輪をつけさせられてレースに出ろといわれたらどうでしょうか。まだ補助輪が外せない初心者と同等に扱われるわけです。
屈辱的、といったような次元を遙かに通り越していて、下らない冗談か何かとしか思えないですよね。もちろん危なくて速度を上げることすらできません。
ところが、これを本気で真面目にやらせるような職場があったのです。天地がひっくり返るような思いでしたね。それが日本の大手の一流とされているメーカだったのですから。
これはもうたとえようがないほど突出しているので言葉を失いました。何を言っても無駄だろうという気持ちにもなり、少し試してみましたが案の定の反応だったので諦めました。
たとえ話ばかりでしたので、次は少し具体的な例を愚痴ります ψ(`∇´)ψ
(つづく)
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