2017-12-24

Cプログラマのための、C++簡単裏道アプローチ(1)

はじめに

C++をやるにはまずはオブジェクト指向から、というアプローチは王道かも知れません。しかし、ここではオブジェクト指向は後回しにします。
C++はオブジェクト指向に対応した言語ですが、その機能は必ずしもオブジェクト指向に対応したC言語、といった側面だけではありません。C言語をより便利に、より良く発展させた結果、オブジェクト指向にも対応できるようになった、といった仮想的な見方をすることも可能です。
そうすることによってより必然性を持って一歩一歩学ぶことが可能です。

以前、「オブジェクト指向・ディバイド(1)~(4)」という記事を書きました。
この、オブジェクト指向ディバイドという造語は、ICT技術者が、オブジェクト指向を理解している人とそうでない人がはっきり分かれているような感じを受けたことから思い浮かんだものです。

そして、現在ではオブジェクト指向ネイティブと呼ばれる若い世代の技術者が増えたこともあり、既にオブジェクト指向は常識で、ICT世界においてはどこに行っても通用するものだと思っていました。
ところが組込み系という大義名分の下、実際にはオブジェクト指向を理解できない人たちが暗躍している大きな世界があることを痛感させられる出来事がありました。しかし、彼ら自信はオブジェクト指向という広大な世界が広がっていることを知ってか知らでか、そこが世界の全てであるかのように振る舞っていました。

そんな人たちでもいきなりオブジェクト指向というハードル無しに、まずは小さな必然性を感じながらC++を使ってみたくなるような方法を示したいと思いました。


僕自身はMicrosoftのPCアプリケーションを作成する仕事を長年やってきました。それはMS-DOSの時代から始まっています。OSがWindowsになって少し経つまでは主にC言語で書いていました。C++はMS-DOSの時代から個人的には使っていましたが、なかなかハードルは高くていきなり仕事で使うのは躊躇われたのです。
それでも、非常に興味深くて夢中で取り組んだ記憶もあります。時代の流れに必死に付いていったという感じですが、今ほどその変化のスピードは速くはなく、幸いだったようにも思います。

当時、C++を学んでいく際、C言語を使っていたときに感じていた不満がうまく解消されていて、一つ一つ腑に落ちるのを感じながら吸収していったことを思い出します。
そんな一つ一つを思い出しながら書いていきたいと思います。

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