2018-02-14

身につけるべきプログラマの習慣 その7

本当の問題を探る

人は最初に入ってきた情報を優先しがちです。先入観もそういったことの1つです。
だから、何か問題が起こったとき、それを見たまま聞いたまま受け取ってしまいます。
更に悪いことに、問題の本質にたどり着けないまま我先にと夢中になって解決策を考案してしまうのです。

日常茶飯事の光景ではないでしょうか?

本当の問題は何か、一度咀嚼して考えなければなりません。
まずは、それが誰にとっての問題であるか、という点が大きなヒントになります。立場を変えれば、それは問題ではないかも知れません。誰かにとって問題でも、それが誰かにとってはメリットかも知れないのです。

そして、問題の本質を探るときに大切なことは、客観的視点です。問題の渦中にいる感覚でいるうちは、本質的な解決策を見出すことはできません。

そして、候補に挙げた解決策が、どの問題をどのように解決するのかを予測します。1つの問題を解決することで、別の新たな問題を発生させてしまうことにも注意を払います。
そのような副作用の問題を含め、一気に解決できることが理想かも知れません。そのような理想的な解決には、発想力、創造力、想像力が欠かせません。

創造力が大切

矛盾する要素を1つ高い次元で解決して融和させることは、創造的脳活動の本質だと考えています。
脳のこの能力を引き出させるためには、記憶依存の思考を行っていてはいけません。また、スケジュールなどに追われ、尻を叩かれながらの作業でも決して行えません。

精神的なゆとりや前向きの気持ちをもつことが大切ですが、それにはそういった環境が必須になります。
残念ながら、日本の企業の会社勤めではそういった環境はほとんど望むことはできません。日本人は記憶に頼る教育しか受けていないからかも知れません。

僕自身は長年在宅で、自分の体調と向き合いながらその能力を自分なりに引き出してきました。そのことで、大技、小技を繰り出してきました。もし、部屋に監視カメラが取り付けてあれば、そんな技を繰り出す前は、まるでサボっているように見えることでしょう。

発想力を必要としない、コツコツとした非創造的な作業においては、とにかく手を動かしなさい、という製造業的なやり方でも世界に通用していたかも知れませんが、ソフトウエア開発というのは、言わば創造的思考の連続でもあります。少なくとも、そういった作業フェーズの時だけは在宅での作業を認めるなど、創造性を引き出す環境作りに真剣に取り組まなければ、ますます日本の技術力は地に落ちていく一方になると思います。


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